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樹雪23

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013

相撲の土俵に人命救助に女性が上り それをやめるように放送された報道が流れた
そのニュースを聞き これが回想される
 
祭は女が参加してはいけないという風習に 廃れた横笛の祭囃子を復活させることで山車に乗る名目を勝ち取る
女神を祭る目的で「女人禁制」という理由すら女が女神をもてなしても悪くないだろうとおもいながらも
そういう田舎町 伝統という名のいやしいしきたりをこえた あの時なっとくする答えを子供の頃の彼女は知らないでいた
 
祖母の痴呆を境にそんな町へ足を踏み入れる心も消えた あの町は変わらない 暗黙の了解
そう根本の苛立ちは実際ここから切り離せないでいる そうそれだけでもない、
 
そんな町で育つ父からは20そこそこでお見合いがあてがわれる
東京にいる相手側の息子を田舎の家業に戻すために私の縁談が持ち上がった
恵比寿の高層ビルから見える景色、東京タワーが見える自宅、
ガールフレンドをもつ彼はそれでも彼女をそこに招いた 当時モデルだったという彼女はきれいだったんだろう 
 
父も相手も従うしかすべを持たない女と 小さな世界で住む彼らにここで教育と反論をもてても
それは「女」その枠意外の生き方をさせない町と風習また彼らもその型どおりしか理解していなかったそれら
傷を負いながら学んでいくしかなかった なんと女とは生きにくい 無知な母はそれを教えてはくれなかった
 
幼少期からの貯金通帳をクスねた父 度々の金のむしんにも「運命の人」と言うまやかしの神の信者の母に
障害や不具合が一箇所ではないこの境遇自体を超えるに 彼女の傷が浅くすむはずも無く 
この町に愛着を感じる事ができないもう1つの省く事のできない側面 実践というには荷が重くある
 
文化と男を敬いかつ生きてきた日本女性
当時の男子や家や文化は彼女らを守っていたのだろう確かに 
 
2018年4月 川べりのビルから見下ろし眺め 朝の光をかえしきらきらした水の流れ それら
飲み込むには苦いコーヒーとを持ち
 

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